
- 木下 延彦
作業
令和5年度入学
3年生の9月から3週間という期間に行なわれた「評価実習」を通じて、「評価は技術だけではなく、心で向き合うことが大切だ」と強く感じました。最初は測定や記録に必死で、患者さんの表情や声のトーンまで気を配る余裕がありませんでした。しかし、実習指導者の方が「数字の裏にあるその人の生活を想像してみよう」と言ってくださったことで、評価の意味が変わりました。


ある高齢の患者さんが「今日は少し長く歩けるようになった」と笑顔で話してくださったとき、その言葉の背景には日々の努力や不安、そして再び自分の足で歩きたいという小さな希望があることに気づきました。そこから評価は“状態を測る”だけでなく、“その人を知る”行為なのだと思えるようになりました。今後は知識・技術の修得だけでなく、人として相手に寄り添える作業療法士を目指し、学びを深めていきます。
2025年11月