授業訪問「東洋医学」
看護
2025年9月22日(月)
今回は、看護学科3年生「東洋医学」の授業を紹介します。この授業では3名の講師が演習を含めて講義を行います。
東洋医学は、2000年以上前の中国で発祥し、東アジアの地域で発展した医学です。日本では、「鍼灸治療」「漢方治療」「手技治療」の3つの治療法が主としてあり、これらの治療法は、循環機能を改善して身体のバランスを整えると言われています。
西洋医学は投薬や手術などの方法で病気を治療していきますが、東洋医学は体の不調を内側から治して整えていく治療法といえます。
看護学科では、現代の日本で利用頻度の高い東洋医学の基本を学び、全人的医療の知識を身につけるためこの授業を設けています。
授業では、薬膳について学んだ後に実際に薬膳調理実習を行ったり、お灸について学び体験したり、ツボ押し効果やあん摩マッサージ指圧について学び実践したりします。今回は、産婦人科領域で行っている呼吸法やヨガを学び、体験する授業を訪問しました。


看護にヨガ?と不思議な感じもするかもしれませんが、ヨガには身体の柔軟性を高めることで痛みを軽減する効果が期待できます。またヨガや呼吸法は自律神経を整え、リラックス効果を高め不眠や不安の改善に役立ったりするとも言われています。これらにより、看護師自身のストレス軽減や疲労回復など、メンタルヘルスケアにもつながります。


看護学科3年生は9月から約1年間にわたる領域別の臨地実習(病院・クリニックでの実習)が始まります。東洋医学の知識は、看護実践の場でも活用できます。患者さんに必要な看護を考える際に、今回学んだ知識を活かして欲しいと考えます。