授業訪問「経絡経穴概論Ⅰ」
今月は、鍼灸マッサージ・鍼灸学科の「経絡経穴概論Ⅰ」をご紹介します。この授業は経穴について学んでいく学問です・・・というと「?」となるかもしれません。経穴とは、皆さんの知っている言葉でいうと「ツボ」のことです。
雑誌やテレビでも、肩こりのツボ、頭痛のツボ、快眠のツボ、ダイエットのツボなどと紹介され、ちょくちょく耳にすることもあるでしょう。鍼灸師はこの「ツボ(経穴)」に、はりやお灸を施すことによって、治療を行ないます。
この授業では、経穴がいくつあるのか?どんな名前なのか?どこにあるのか?どんな効能があるのか?といった内容を東洋・西洋の両面から理論を踏まえて学びます。学ぶほどに東西の理論がつながっていき、経穴を発見した昔の人たちの人体に関する知識量には驚かされます。
理論が分かれば治療の幅も広がります。例を挙げると、肩こりの原因は1つではなく、筋肉の使い過ぎ、エアコンによる冷え、ストレスなど様々です。その原因に応じて経穴の知識をフル回転させれば、「肩こりに効くツボ」から「冷えによる肩こりに処方する経穴」というように精細な治療となっていくのです。
1年生では、経穴の名前と場所を重点的に覚えて、実際に経穴を触って学んでいく基礎固めになります。最初は経穴の名前がすんなり入ってこない学生もいますが(Q:「神闕」・「膻中」という名前が出てきますが読めるでしょうか?A:神闕[しんけつ]・膻中[だんちゅう])、意味を明確にして伝えるよう心がけていますので、2年生になるころまでには経穴に愛着がでてきて欲しいと願っています。
少々熱く語りすぎたかもしれませんが、ツボ学=経穴学は実践的かつとても面白い学問なのです、これを読んで一度経穴について学んでみたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そうであれば「思うツボ」ですので、是非オープンキャンパスの体験授業などを覗きに来てください。
ツボと共にお待ちしています!

