くらしの中の医療「調剤薬局体験実習」
看護
                    2025年10月9日(木)
                    
                看護学科4年生を対象に、地域の調剤薬局での体験実習を行いました。
この体験実習は、医療現場で求められる「多職種連携(チーム医療)」の重要性を学ぶ機会として実施されたものです。
学生たちは、薬剤師の先生方のご指導のもと、処方箋の確認から調剤、薬剤管理、服薬指導、在宅支援まで、調剤薬局で行われている多様な業務を見学・体験しました。




体験実習後は、グループワークを行い、ポリファーマシー※や服薬アドヒアランス※の向上、災害時の薬の確保と支援体制について発表を行いました。
※ポリファーマシー:単に服用する薬剤数が多いということでなく、それに関連して薬物有害事象のリスク増加、服用過誤、服薬アドヒアランス低下等の問題につながる状態
※服薬アドヒアランス:患者自身が自分の病気を受け入れ、医師の指示に従って積極的に薬を用いた治療を受けること


体験実習とグループワークを通して、学生からは
「薬剤師が患者や家族に寄り添いながら、薬を通じて地域住民の健康を支えていることを学んだ」
「薬剤師の役割と看護師としてしなければいけないことを理解できる有意義な時間を過ごすことができた」
「在宅訪問の際には、ただ処方された薬を渡すだけでなく、健康相談などを交えながら関わることで患者さんの安心と安全を支えていると理解した」
といった感想がありました。
今回、地域の調剤薬局での体験実習は初めての試みでしたが、薬剤師の専門的な知識と役割、そして看護職との連携のあり方について理解を深めることができました。
今後も看護師をはじめとする医療専門職が互いの専門性を理解し、協働して患者の生活と健康を支える力を育む教育を推進してまいります。