あん摩マッサージ指圧実技評価審査
鍼灸マッサージ学科3年生を対象に、今回で5回目となる公益社団法人東洋療法学校協会主催「あん摩マッサージ指圧実技評価審査」を実施しました。

「あん摩マッサージ指圧実技評価審査」とは、学校協会加盟校である他校のあん摩マッサージ指圧実技評価委員(以下、評価者)による審査です。
養成施設に要求される基本的な臨床能力、卒業までに必要とされるあん摩マッサージ指圧技術について、第三者機関としての委員会が派遣する評価者が統一した評価表を用いて評価する事により、各養成施設で一定の水準の技術力の維持ができているか、また、評価の一般化を図ることができるかを目的に実施しています。
試験内容は、
①臨床実技②触診実技③基礎実技(あん摩、マッサージ、指圧)の3種類です。
最初に臨床実技を行いました。
実際の患者を想定した課題(坐骨神経痛)に対し、誘導から施術までの流れを7分間で行います。本校教員が模擬患者となり、施術と誘導時の声掛けなどを評価します。


緊張していたのか、普段よりも声掛けや動きが硬い学生もいました。
そんな中でも、一つ一つの手技を丁寧にこなしていました。



続いて、触診実技。
評価者が指示した部位(上半身・下半身から1つずつ)を触診できるかの評価です。課題の部位は施術の際のランドマークとなるポイントばかりですが、うまく触診できるでしょうか。


「ここです!」という声が聞こえてきます。
みなさん一生懸命に取り組んでいますね。
最後は、基礎実技審査です。あん摩・マッサージ・指圧の各手技の基礎である軽擦法、圧迫法、揉捏法、叩打法などを実際に評価者に行います。
①背部への指圧施術
指圧では、圧の強弱はもちろんですが、圧の方向や指圧時の姿勢も重要になります。姿勢が崩れてしまったり、圧の方向がずれてしまうと、強弱の調節はうまくできません。
みなさん、今まで練習してきたことを思い出しながら、施術を行っていました。


②あん摩施術
肩上部及び肩甲間部への手掌軽擦法、母指揉捏法、叩打法と曲手を行ないます。果たして練習の成果を発揮できたでしょうか。
③マッサージ施術
タルク(鉱石をパウダー状にしたもの)を使用して評価者の上肢にマッサージを行います。
こちらはスムーズにできている学生がほとんどでした。
すべての審査が終わると、評価者から学生に対してフィードバックをいただきます。
学外の先生ということで、いつもとは違った視点からの意見もあり、学生にとっては良い刺激となりました。学生は、評価者からの意見をしっかりと受け止め、次に活かします。


これにて、すべての審査が終了です!
お忙しい中、遠方からお越しいただいた評価者の先生方ありがとうございました。
そして学生の皆さん、お疲れ様でした。
来月は、学内で行う総合実技審査がありますが、今回のフィードバックを活かして頑張りましょう!