特別講演「若者の依存症」の聴講
香川県精神保健福祉センター主催の依存症出前講座「若者の依存症」(講師:医療法人社団光風会三光病院 海野順院長)が開催され、看護学科1、2年生が講演を聴講しました。


依存症には、アルコール依存症や薬物依存症、ネット・ゲーム依存などがあります。依存症は、何らかのきっかけで始まり、知らず知らずのうちに習慣化し進行することが一般的です。講演では依存症の定義から始まり、薬物乱用や依存症について詳しく説明されました。近年、若者の間で大麻をはじめとする各種薬物の乱用が増加しており、学生にとって初めて聞く内容もあったため、驚いた様子でした。
また、ネット・ゲーム依存についても説明がありました。インターネットやコンピュータゲームを過度に使用することが習慣化し、リアルな苦痛から逃げるための現実逃避の一環となっているケースが多いとの事です。依存症患者の回復プログラムも提供されており、私たちもボランティアとして支援できることを学びました。


講演後のアンケートでは、学生全員が「理解できた」と回答しており、「依存症への考え方が変化しましたか」の問いには、59%が「大きく変化した」と回答しています。学生からは、「自分自身もSNSを頻繁に使っているため、他人事ではないと感じました。依存は誰にでも起こり得る問題であり、自分の行動を見直す良い機会になりました。」との声がありました。
今回の講演内容が同世代の事例であったこともあり、聴講した学生は自分が依存症に陥らないための基礎知識や対処について学ぶよい機会となりました。今回の依存症に関する知識は、看護学生として患者をケアする上で欠かせないスキルとなりました。講演を通じて得た知識は、学生たちの今後の臨床現場でも役立つだけでなく、依存症に関する社会的理解を広めることにも繋がります。これを機にさらに深く学び、患者の支援に活かしていくことを期待したいです。