福祉用具について理解を深めよう!
矢崎化工株式会社の方を講師にお招きし、看護学科3年生33名と作業療法学科3年生25名が、1時間目に講義を受け、2時間目は実際に福祉用具を体験しました。今回は、福祉用具の活用への理解を深めるとともに多職種での意見交換を目的として、看護学科と作業療法学科の合同で開催しました。
まず講義では、福祉用具と介護保険の仕組みについて矢崎化工株式会社で実際に作っている福祉用具のお話をしていただきました。また、どのような福祉用具を導入したほうがいいのか、3事例を用いてグループワークを行いました。学生は講義で伺った内容やこれまで学習してきた知識をもとに、難しいと感じながらも一生懸命考えて意見交換を行っていました。


次に福祉用具の体験では、福祉用具によって介助者役も利用者役も双方が楽に介助を行えたことに学生からは驚きの声が聞こえてきました。



体験した学生からは、以下のような感想がありました。
学生の感想①
今日初めて見た福祉用具や今までに見たことのある福祉用具について学習を深めることができました。また、実際に体験してみて難しく感じることや、ここはこう改善できたらいいなと考えられる場面があったので、もっと福祉用具について知りたいと思いました。利用する人にとって安全で安心して使用できるための工夫がたくさんあり、福祉用具は人間の役に立つ素敵なものだと感じました。
学生の感想②
介助するには、全て人の力や手で行わないといけないと思っていました。車椅子に移動するだけでもとても大変だと思っていましたが、スライディングシートや回転する機械があることを知り、介助者もすごく楽にできると思いました。手すりも取り外し可能なものや、向きを変えられるものがあると知り、とてもよい機会になりました。今回学んだことを今後看護師として患者さんに提案できるように頭に入れておきたいと思います。看護師は患者さんに関わる機会が多いため、患者さんに合ったものを提案できるよう、少しでも知っておこうと思いました。
海外はもとより、日本でも介助者の腰痛予防対策としてノーリフティングケアが推進されています。その一役を担っているのが福祉用具です。今回講義だけでなく体験したからこそ、その良さや重要性をより一層感じることができるいい機会になったのではないかと思います。矢崎化工業の皆様、ご協力ありがとうございました。
看護学科3年生は9月から臨地実習が始まります。この学びを活かしてもらいたいと思います。