国立療養所 大島青松園見学学習
看護
2025年5月27日(火)
看護学科2年生は、毎年5月下旬に、大島青松園での見学学習を実施しています。今年度は、5月初旬からハンセン病とその歴史について事前学習を行い、5月27日(火)には現地に見学学習に伺いました。そして5月30日(金)には、事前学習と見学学習で得た学びを発表会で共有しました。
見学学習では、最初に社会交流会館で学芸員の方からハンセン病の歴史や島での暮らしについて詳しい説明を受けました。ハンセン病に対する偏見や差別の実際、そしてその中でもわずかな楽しみを見つけ、一生懸命生きてこられた入所者の方々の姿を知ることができました。



その後、看護師や義肢装具士の方から、ハンセン病回復者の後遺症が著しい理由についての説明を受け、後遺症による生活の不便さを解消する義肢や装具、自助具などの実物を見ながら様々な生活の工夫を教えていただきました。また、火葬場、納骨堂、島全体のジオラマなども見学し、大島の美しい風景にも触れることができました。


見学学習後の発表会では、事前学習で視聴した映画や文献から感じたことや、現地での学びをグループでまとめ発表を行いました。


グループ間での学びの共有により、学生たちは多くの発見を得ることができ、将来の看護職者として患者の方の尊厳を守り、偏見のない医療を提供することの重要性を深く理解する貴重な機会となりました。