第19回 ナイチンゲール生誕記念 献花祭
ナイチンゲールの誕生日である5月12日は「看護の日」と制定されており、日本看護協会では毎年この日を含む1週間を「看護週間」として、全国各地で記念行事やさまざまな活動が実施されています。
本校でも看護学科開設時より毎年この時期に「ナイチンゲール献花祭」を開催し、学生と教員がともに看護について思いを馳せる大切な機会としています。第19回目となる今年度は、1年生から3年生と教員の計約100名が参加し、ナイチンゲール像にカーネーションを献花しました。

式典では、看護師としてクリミア戦争に従軍し、帰国後は看護教育や公衆衛生についての研究にも貢献し「近代看護教育の母」とされるナイチンゲールの功績や経歴についても紹介されました。


看護学科3年生は9月から臨地実習が始まります。また2年生は看護の専門分野の学習が本格化し、冬には3週間の基礎看護学実習を予定しています。1年生にとっては初めての献花祭となりました。式典で紹介された「目標を高く掲げなさい」というナイチンゲールの言葉に、身が引き締まった学生も多かったことでしょう。ろうそくを灯したナイチンゲール像に赤やピンクのカーネーションを捧げ、改めて看護師を志す決意を新たにしました。
献花祭を記念して、まるがめ医療センター看護部長の矢野いづみ先生をお招きし、「私が看護師として成長できた理由 〜経験と挑戦の足跡〜」をテーマに特別講演を開催しました。講演では、これまで出会った患者さんとのエピソードや、今後予想される看護師を取り巻く状況などについてお話しいただきました。


先輩看護師たちが築いてきたケアが、現在私たちが学んでいる看護に繋がっていること、そして自分たちがどのような社会で看護師として歩んでいくことになるのかを改めて考える貴重な機会となりました。卒業後白衣に身を包み臨床現場に立つ自分を思い描き、一歩ずつ歩みを進めてほしいと思います。
また第16回全国看護学生作文コンクールにおいて、看護学科3年生が団体賞を受賞し、3年馬場ひなたさんの作品「思いが伝わること」が佳作に選ばれました。「ナイチンゲール献花祭」に引き続き、表彰式も執り行いました。


馬場さんの作文(全文)を掲載しております。
馬場ひなたさん、おめでとうございます。その心温まる作文は、看護師としての思いやりや心のつながりを考えさせられる素晴らしいものでした。馬場さんの想いとメッセージが、多くの人々の心に届き、看護の道を目指す後輩たちにとっても大きな励みとなることでしょう。これからもその思いを胸に、一層の飛躍を心から願っています。