授業訪問「作業療法技術論 “ハンドセラピー”」
2018年7月6日(金)
作業療法学科3年生 前期科目
「作業療法技術論 ハンドセラピー」
の授業を紹介したいと思います
ハンドセラピーとは、
疾患あるいは損傷によって
障害された指や手首の
機能の回復を図る治療法です。
また、
「生活する(できる)手」
としての能力の拡大を図る目的で
治療を行う技術になります。
この技術は、作業療法の中の
重要な領域として
位置付けられています
この授業を
担当していただいている先生は、
総合病院回生病院の
石井誠二先生です
石井先生は、
ハンドセラピーの
専門作業療法士であり、
認定作業療法士でもあります。
つまり、
ハンドセラピーのスペシャリストです
筋肉の腱損傷や関節変形、
神経損傷による後遺症に合わせた
種々の幅広い治療法があり、
学生達も知識・技術習得に
毎年苦労している分野です。
今回は、手首を固定し
各指を機能的肢位に置くための装具
(カックアップスプリント)
を作成します。
石井先生の
デモンストレーションの後、
演習がスタートです
学生同士の手掌や前腕部の採寸を行い、
ポリキャスト(装具を作るための素材)
を整形していきます。
このポリキャストという素材は、
お湯につけると柔らかくなり、
形を自由に変えられる素材です。
そして、冷えると固まるという
特殊な素材です。
完成したスプリントは(装具)、
最終的に患者様に提供する物になります。
最後まで微調整を行って届けます。
時間をかけて丁寧に仕上げることで、
患者様のニーズに合った
オーダーメイドの装具を
提供することができます
3年生は9月以降、
本格的な評価・臨床実習が
スタートします
学校で学んだことを活かしながら、
臨床現場で得られる経験を糧に、
更なる成長を期待しています