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459歳時記

季節がめぐって

沈丁花

沈丁花

風は冷たいものの、日差しが明るくなり、ひと雨ごとに土が柔らかく・・・。

春がやってくることをからだじゅうで実感する季節です。

きらきら光る川面や沈丁花の香りに遭遇し、出会いや別れの記憶が思いがけずよみがえったことはないでしょうか。そんな記憶に「ずいぶん遠くまで来たなあ・・・」と切ないような気持ちにつつまれたことはありませんか。

季節を繰り返して、誰もが違う自分になっていくようです。

例えば一年のうちに、赤ちゃんならほほえんで、立ち上がり、語り始めます。

4月に出会った1年生たちも、1年前に比べると見違えるようにしっかりとして「ちがう人間になったなあ。力がついたなあ」と感じる瞬間があります。そして彼女たちに親しみを感じている自分の気持ちのありように、私自身の変化も感じます。

フェーズと環境が変われば、私たちは以前のわたしと違う人間になっているのですね。

七十二候に「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」という言葉があります。

紋白蝶のさなぎが羽化して蝶となる頃をさし、今年は3月15日とのこと。

若い学生さんたち、卒業していく学生さんたち。

別れの切なさや旅立ちの不安を超えて、おおらかに羽ばたき歩んでいってほしいものです。

季節はめぐります。

春夏秋冬の自然はきっとわたしたちを励ましてくれると思います。


2017年3月1日
看護学科 松田美穂